━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 秒殺! 公務員試験「数的推理」攻略            ■ 超 高 速 解 法 ■      第5号  〜 逆比を利用した解法〜   吉武瞳言 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ こんにちは。吉武瞳言です。 今号は、静岡県のFTさんからの「リクエスト」に お答えします。 濃度10%の食塩水630gがある。 この食塩水に水を加えて濃度7%としたい。 何gの水を加えればよいか? A.240g B.250g C.260g D.270g E.280g F.290g G.300g H.A〜Gのいずれでもない    ・mazu jibun de kangaete kudasai ne. ※これは、就職試験SPIの問題なので、 選択肢が8個とかありますが、 基本的に公務員試験の数的推理と変わりませんので このままやってみます。 ------------------------- ≪超高速解法≫ 630×3/7=270 正答 270g (選択肢D) ------------------------- っと、ほとんど瞬間的に「終了」です♪         ■解説■ この問題を解説する前に、もうちょっと簡単な例を 使ってお話をしたいと思います。 ・例えば、濃度10%の食塩水100gの 濃度をその1/2の5%にするには、 水100gを加えて食塩水全体を200gに してやればよい。    濃度  食塩水   10%  100g   5%   200g この「感覚」はすぐわかると思うのですが、 どうでしょうか? これは、食塩水に含まれる「食塩の量が不変」のとき、 水で薄めることによって  ・食塩水全体が「2倍」の量に薄まれば、   濃度は「1/2倍」になる、 ということです。        濃度    食塩水    10%   100g    ↓      ↓   (×1/2)   (×2) ↓   ↓ 5%    200g これを、   ■「濃度」と「食塩水」は逆比である! と言います。(※この「逆比」の考え方、超重要です!) さて、「逆比」というのは、  ◎片方が「2倍」になったら、もう片方は「1/2倍」になる。 とか、  ◎片方が「3倍」になったら、相手は「1/3倍」になる、 という「2数の関係」のことです。 あるいは、  ◎片方が「3/4倍」になったら、相手は「4/3倍」になる、 というように両方が「分数」でもOKです。 この「分数」での例を作ればこんな↓かんじ。 -------------------------------------- 濃度4%の食塩水に水を100g加えたら 濃度が3%になった。 -------------------------------------- 表にすると、    濃度  食塩水    4%   300g    3%   400g 掛け算(×)を書けば、    濃度    食塩水    4%    300g    ↓      ↓   (×3/4)   (×4/3) ↓   ↓ 3%    400g っと、このように「分数」を使う例で見ると 「逆比」というのは、  ◆ 分子と分母が 逆に 入れ替わる関係 ◆ だということがよくわかると思います。 ( 3/4 と 4/3 に注目してください!) では、ここで、本問を見てみましょう。 濃度が、10%→7%となるので、       7/10倍 ですね。 ということは・・・ その「逆比」で、         食塩水全体は「10/7倍」となる! ということが、直感的に(そして瞬間的に)わかるはずです。 (※分母と分子を逆比いれかえるだけです) っで、初めの食塩水は630gなので、    630g×10/7=900g この計算だけで、 食塩水を900gに薄めればいい、とわかります。 問われているのは、薄めるために「加える水の量」ですから、 900g−630g=270g となって「終了」です。(正答 270g) ★━…‥・・・ ・ ★━…‥・・・ ・ ★━…‥・・・ ・ 「逆比」を使った考え方はこれで十分なのですが、 上の≪超高速解法≫では、さらに一歩進めて、 630×3/7=270 というダイレクトな式一発でやっています。 では次に、この「×3/7」の意味を説明します。 まず、逆比と掛け算のバランスを示すと、    濃度     食塩水    10%    630g    ↓       ↓   (×7/10)  (×10/7) ↓    ↓ 7%     900g ※「×7/10」と「×10/7」が「逆比」の関係です♪ ここで「食塩水」の方に注目すると、      食塩水    前 630g       ↓     (×10/7) ↓ 後 900g 薄める「前」を「10/7倍」したら、薄めた「後」になる! これを「比」で考えると、 「前」が「7」で「後」が「10」です。       前:後=7:10 ところで、 なぜ「7」が「10」に増えたのか? それは、水を加えたから。 その加えた水の量を比で求めると、    「10」−「7=「3」 ですね。      「水」=「3」 です。 この「3」というのは、水を加える「前の食塩水」を「7」 と置いたときの比です。   「加えた水」:「前の食塩水」=「3」:「7」 です。 ここで、 「加えた水」は、「前の食塩水(630g)」の「3/7倍」だ! とすぐわかるので、  630g×3/7=270g で「終了」です。 このように、両者の比のバランスによって実数を求めることを      ■比例配分(ヒレイハイブン) といいます。 これを少し「数学的」に示すなら、 --------------------------------- ・加える水をXgと置くと、  xg:630g=3:7 --------------------------------- とかなります。 このように、 比と比を「イコール記号」で繋いだものを「比例式」と呼びます。 ※この「比例式」を「数学的に解くやり方(xの求め方)」が すぐわかる人は、それで解いてもらってかまいません。 (「内項の積は外項の積に等しい」とかいろいろやり方はあります。) しかし、「超高速解法」では、 この「比例式」を立てることさえも省略して、    ■「水」は「前の食塩水」の「3/7」だ! という「バランス感覚」のみによって、 いきなり、単純な掛け算一発 630×3/7 で終了させます。 ★━…‥・・・ ・ ★━…‥・・・ ・ ★━…‥・・・ ・ ここまでの思考過程をおさらいすると・・・  1.水を加えると濃度が「7/10倍」になる。(7%→10%)  ↓  2.これは食塩水全体が「10/7倍」に薄まるということ。(逆比)  ↓  3.「比」で考えると、       ・水を加える「前」の食塩水が「7」   ・水を加えた「後」の食塩水が「10」  4.この比の差「3」が「加えた水」だとわかる。  ↓  5.「7」が630gなので、「3」はその3/7倍(比例配分)  ↓  6.630g×3/7=270g  ↓  7.正答 270g(加えた水) このように、本問は、630×(10−7)/7 というたった一つの式【逆比と比例配分の「合わせワザ」】 で「秒殺」できるわけです。 お気づきと思いますが、食塩水の問題なのに、    「食塩=食塩水×濃度」 とか    「食塩水=食塩÷濃度」 といった「公式」を一切使っていないことを意識してください。 この問題については、上記のような「公式」を知らなくても、 例題でやったように、    「食塩水を2倍にすれば濃度は1/2に薄まる」 といったような「比のバランス感覚」さえあれば楽勝なのです。 比の「バランス感覚」は日常性に根ざしています。 ですから、問題を解くときの考え方として自然であるわけです。 だって誰だって、     ■食塩水に水を加えれば、うす味になる(濃度が低くなる) ということくらいは体験的にもわかりますよね。 実は、本来「食塩水の濃度問題」というのは、 このような日常的な感覚によって「あたり前」のこととして すんなり理解できるはずなんです。 ★━…‥・・・ ・ ★━…‥・・・ ・ ★━…‥・・・ ・ さて、『 超高速解法 』は、 このように誰でも(「数学」がどんなに苦手な人であっても) その人が「普通に」持っている、 人間としてのあたり前の「感覚」をフルに活用します。 メルマガ第2号から今号までのテーマ「食塩水の濃度」は そういう「感覚」を呼び起こすひとつの例として とらえておいてくださいね。 こういう「感覚」をきちんと意識した上で、 それにプラスアルファの知識や方法論として 「公式」や「方程式」を用いるのは、 まったく問題ありません。 勉強するにあたって間違ってほしくないことは、 「先に公式ありき」ではなくて、 最も大事なのは「感覚」だということです。 有態(ありてい)な言い方ですが、 公式を「覚えたり」実際に「使う」ときは、 その意味を100%しっかり理解しておくことが 本当に必要なのです。  ■先に「感覚」ありき。→ それに基づいた公式利用 こういう発想と勉強法を意識して強く心掛けると、 問題に接した時の解法の道筋の見え方が変わってくることに 気づくはずです。 そして、 この「見方」を劇的に転向させるのが『超高速解法』なのだと 思ってください。 ちなみに本問を「公式利用」で解くなら、 ----------------------------------------------- 630×0.1=63 (「食塩水×濃度=食塩」) 63÷0.07=900(「食塩÷濃度=食塩水」) 900−630=270 正答 270g (水) ----------------------------------------------- この解法は、xを使っていないスムーズな解法として お薦めできます。 でもそれは、 上の「濃度公式」の「意味」とその前提となる「感覚」を しっかり理解できた上でのことです。 大丈夫ですか? ・・・・大丈夫なら大丈夫!(笑) 大丈夫でない場合は、バックナンバーを2007年1月9日号から もう一度読み返してみて下さい。 (かなりの長文ですが、頑張って。) BN→ http://blog.mag2.com/m/log/0000092456/ ここで「まあ、いいや」と、いい加減に素通りすると、 いつまでたっても、食塩水問題を素早く解くことはできません。 逆にいうと、この「比の感覚」さえしっかり身につけられれば、 後から多少難しい問題に当たっても結構楽に解ける、 ということです。 もしバックナンバーを読んでみて、ほんの少しでもわからない、 という箇所があれば、メールで質問してくださいね。 必ずお返事しますので。 ではみなさん、勉強頑張って下さい! インフルエンザにだけは気をつけて。 ではではまたまた〜♪ ◆超高速解法指南  吉武瞳言(YOSHITAKE DOUGEN) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■超高速解法TOP → http://www.8000.jp/ ■ご意見・ご質問 → http://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P44239310 ・はじめての方もお気軽にどうぞ〜。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ◎編集後記-1(goki) 前号で死語の話をしたら、かなり反響が・・・汗 あんまり意識し始めると、文章が書けなくなってしまいますぅ。笑 ◎編集後記-2(gokigoki) つい先日偶然、書店で僕の本を上下巻2冊一緒に購入する人を見ました。 福岡の天神ジュンク堂です。 自分の本を買ってくれている「現場」に遭遇する確率は低いと思うので ちょっとドキドキしました。 レジから少し離れたところから見ていただけなのですが、 声をかければよかったかな・・と少し後悔。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ■『数的推理の超プロが指南する超高速解法のススメ!』大好評発売中!   ・青 → http://www.8000.jp/hon-big-blue.html   ・赤 → http://www.8000.jp/hon-big-red.html ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright(c)2002-2007 D.YOSHITAKE all rights reserved. 6176 707